留学で失うものと得るもの|天秤にかけた先に見えたこと

海外生活のリアル
海外生活のリアル

留学に行っていいのか、ずっと迷っていた。

長いこと迷って、誰にも委ねられない決断だった。

もともと行くつもりだったのにコロナで2年間断念を余儀なくされた。

28歳になっていた。もう諦めるべきかとも思った。

周りに「行くな」と止める人はいなかった。むしろそれが良かったのかもしれない。

でも残ったのは、自分の意思決定だけだった。

「留学に行って意味があるのか」「何が得られるのか」「自分は何がしたいのか」

考えれば考えるほど不安が募って、決断できなかった。

日本での今の安定した生活をなかなか手放せなかった。

だから、逃げられないようにエージェントに申し込んだ。

お金さえ払ってしまえば、もう行かなければならない状況になる。それだけのことだった。

今思うのは、留学前に頭の中で考える不安は、現地に行ってみないとどうなるかわからないということ。

その行動を正解にするか後悔にするかは、全部自分にかかっている。

この記事では、私が実際に感じた「留学で失ったもの」と「だからこそ得られたもの」を正直に書いていく。

行くかどうか迷っているなら、天秤の両側をちゃんと知った上で決めてほしいと思っている。

① キャリアが途絶える → 自分の未来をゆっくり考える時間になる

私は看護師だった。

留学生の中に元看護師がいかに多いか、現地に行って驚いた。

それはたぶん、帰国後の再就職が他の職種より簡単だからだと思う。どこの現場も人手不足なのだ。

留学するとキャリアは一旦途切れる。

積み上げてきたものが止まる感覚は、留学を考えている人にとってかなり大きな壁になるはずだ。

ただ私は思う。「留学しようかな」と頭に浮かんだ時点で、それ自体がひとつの転機なんじゃないかと。

今まで積み上げてきた経験は、どこにも消えない。キャリアとしてちゃんと残る。

今は転職が当たり前の時代になってきている。終身雇用が主流だった日本の風向きは、もう変わってきている。

海外に行くと、自分はただの外国人になる。

職業も、ほとんどの人が未経験のことをやる。そんな環境の中で、今までのキャリアを静かに振り返り、これからどう生きたいかをゆっくり考えられる時間が生まれる。

私の周りで見てきた話をすると、理学療法士の友人は海外で別の仕事を経験して「やっぱり理学療法士が好きだ」と確信を持って帰国した。

別の友人はOLから留学を機にネイリストに転職し、今ではサロンを開くまでになった。

私自身は、看護師をすぐ辞める気はない。でも誰にも雇われずもっと自由でいたいという気持ちが海外生活の中ではっきりした。今は看護師を続けながら個人で働く方法を模索している。

海外では、ライフスタイルに仕事を合わせることが普通だった。その感覚に触れたことは大きかった。

キャリアの継続性を心配するより大切なのは、「留学中に何をして何を得て、それをどう活かせるか」を自分の言葉で語れるようになること。

そしてその先に選ぶものへの熱意だと思う。

② 貯金が最初は必ず減る → お金と正直に向き合えるようになる

貯金は最初、必ず減る。これは本当のことだ。

語学学校の学費は高いし、円安もある。生活基盤を整えるための初期費用が思った以上にかかる。

「オーストラリアは給料が高いから貯金ができる」という記事をよく見るが、物価も高い。

外食や旅行を気にせず楽しむ人はお金なんて全然貯まらないのが現実だ。日本にいるときと貯蓄額がさほど変わらない人だってザラにいる。

ただ逆に言えば、しっかり貯蓄できる人は自分の金銭感覚としっかり向き合えている証拠だと思う。

海外生活は為替も絡んでくる。

何に使ったかわからないままお金が消えていく経験をして、私は家計管理をするようになった。

毎月の収支を確認することで、初めて余裕のある生活が送れるようになった。

海外は日本ほど誘惑が少ない。服や食への物欲が、気づいたらほぼなくなっていた。

私の話をすると、1年目は稼いだ分だけ使って遊んでいた。
そこには思い出という財産が残り、オーストラリアを丸ごと楽しんだ自負がある。

でもこのまま日本に帰国してはダメだ、と思い立ち

4年目には年間350万円ほど貯蓄できるようになっていた。

お金が一気に減ると、自分のメンタルが揺れるのがよくわかる。その経験が「わからない出費をなくそう」という意識に変えてくれた。

お金と向き合う力は、留学が教えてくれた一番地味で一番大切なことかもしれない。

③ 日本の人間関係に参加できなくなる → 本当に大切な人だけが残る

海外にいると、冠婚葬祭に簡単には出られない。

友達の結婚式に出られなかったこともある。友人は祖父の葬式に出席できなかった。

これは覚悟しておかないといけない現実だ。

私はもともと社交的で友達も多い方だった。日本でも遊び歩いていた。

でも海外に4年いて、年に1回数週間〜1ヶ月だけ帰国するようになると、自然と「誰に会いたいか」を取捨選択するようになっていた。

制限があると、本当に会いたい人って割と限られてくる。

そして「会おう」と連絡をくれる人は、本当に自分のことを必要としてくれている人だとわかる。

海外に出てから、人間関係がシンプルになった。

会いたい人には遠方でも自分から会いに行くようになったし、帰国したときに迎えてくれる人たちがいる安心感は、日本にいたときより強くなった気がする。

「自分の居場所はここにある」という感覚は、離れたからこそより強くなった。

④「普通」のタイムラインから外れる → 自分のペースでいいと知る

正直に言うと、私はそのタイムライン感覚から逃げ出したい気持ちが元々強かった。

日本には「この年齢ではこうあるべき」という暗黙の了解がある。

結婚、子供、キャリアステップ。それが文化として強く根づいている。

海外に出ると、その時計から降りる。
そして周りから干渉されなくなるのだ。

そして気づく。「自分は自分のペースでいい。周りと同じじゃなくていい。」

もし「何歳までに結婚したい」「このタイミングで帰国したい」という具体的な目標があるなら、それを阻害しないように留学計画を立てればいいだけだ。

他の人がやらないことをやるのだから、普通から外れて何が悪いと私は思う。

集団意識が他の国より強い日本だからこそ、外に出てみると「みんなそれぞれでいい」ということが体でわかる。

それでも、行ってよかったか

答えは、よかった。

でもそれは「行けば絶対よくなる」という意味じゃない。

留学前に考える不安のほとんどは、現地に行ってみないとどうなるかわからない。

その行動を正解にするか後悔にするかは、全部自分にかかっている。

失うものは確かにある。でも失ったからこそ見えるものがある。

天秤にかけた上で、それでも行きたいと思うなら、それが答えだと思う。

迷っているなら、一人で抱え込まなくていい。

留学を前に迷ってる人、ぜひ相談してください。
私でよければ、話を聞きます。

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