はじめに|「働いてるのにお金が増えない」違和感の正体
海外生活をしていると、
「ちゃんと働いているはずなのに、思ったよりお金が残らない」
そんな違和感を感じることがあります。
多くの場合、
その原因は使いすぎだと思いがちです。
でも実は、
問題があるのは支出ではなく、
収入側というケースも少なくありません。
海外では、
給与の計算ミスや手続き漏れが
思っている以上に起こります。
それに気づかないまま働き続けてしまうと、
本来もらえるはずのお金を
知らないうちに失っている可能性もあります。
この記事では、
海外生活で見落とされがちな
給与明細のチェックポイントについて、
実体験をもとにまとめていきます。
① 海外では「給与ミス」は珍しくない
まず知っておいてほしいのは、
海外では給与のミス自体が珍しくないということ。
これは、
誰かが悪意を持っているという話ではありません。
・時給の入力ミス
・働いた時間の計算ミス
・制度をよく理解していない担当者
・単純な事務処理の抜け漏れ
こうした理由で、
給与が正しく支払われていないことは
実際によくあります。
日本では、
「会社が管理してくれるのが当たり前」
という感覚が強いですが、
海外では、
自分で確認する前提で制度が回っていることが多いです。
何も言わなければ、
「問題ない」と判断されてしまう。
だからこそ、
給与明細は
会社を疑うためのものではなく、
自分を守るための確認ツールだと思っています。
② 最低賃金以下で働かされているケースもある
もうひとつ、
特に気をつけたいのが
最低賃金以下で働かされているケースです。
海外では、
年齢や雇用形態、業種によって
最低賃金が細かく決められています。
でも、
・その金額を知らない
・言われた時給をそのまま信じている
・「英語ができないから仕方ない」と思ってしまう
こうした理由で、
本来より低い時給で働いている人も少なくありません。
特に日本人は、
「交渉しない」
「疑問を口にしない」
と思われがちです。
その結果、
悪意がなくても
低い条件のまま放置されてしまう
ということが起こります。
最低賃金を知っているかどうか。
それだけで、
自分の立場を守れるかどうかが変わってきます。
③ タックス・スーパーが払われていないこともある
給与明細で、
もうひとつ必ず確認したいのが
**タックス(税金)とスーパー(年金)**です。
正直に言うと、
私自身も最初はほとんど気にしていませんでした。
「引かれていない=ラッキー」
そう思っていた時期もあります。
でも、タックスリターンの時に
税金が正しく払われていない
という報告があり、ゾッとしました。
特にファームなどでは、
こうしたトラブルは珍しくありません。
現金払い(Cash)
未払い
スーパーが積み立てられていない
そういった話は、
周りでも本当によく聞きました。
さらにややこしいのが、
学ビザ・ワーホリビザの”ビザ種類”
ABN・TFNなどの”雇用形態”
立場によって税率や扱いが変わること。
正直、今でも
すべてを完璧に理解しているわけではありません。
でも、
「知らなくていい」
「難しいから見ない」
ではなく、
知ろうとする姿勢を持つだけで、
守れるお金が確実に増えると感じています。
④ ファームでよくある「仕方ない」で流してしまうケース
ファームで働いていたとき、
最低賃金は設定されていました。
でも実際には、
・ノルマを達成していない
・成果が基準に達していない
という理由で、
時間給が下げられる仕組みでした。
そう説明されると、
「そういうシステムなら仕方ないか」
と納得してしまっていた自分もいます。
当時は、
セカンドビザ取得のために
「働ければいい」と思っていた部分もありました。
でも今振り返ると、
その“仕方ない”の積み重ねが、
結果的に大きな差になっていたのだと思います。
⑤ 給与に違和感を感じたときの対処法
給与に疑問が残ったとき、
私が意識していたのは
直接言うより、記録が残る形で確認することでした。
対面ではなく、
メッセージやメールでやりとりする。
理由はシンプルで、
証拠が残るからです。
実際に、
それで修正されたこともありました。
ただ正直に言うと、
英語でやりとりするのが億劫で、
あまり積極的に交渉できなかったのも事実です。
それでも、
何も言わないよりは
一度確認するだけでも状況は変わります。
「交渉する」ではなく、
「確認する」
そのくらいの感覚で十分だと思っています。
⑥ 給与明細を見るようになって変わったこと
給与明細を見るようになってから、
一番変わったのは
安心感でした。
ちゃんと払われているのか。
守られているのか。
それが確認できるだけで、
お金に対する不安はかなり減ります。
海外生活では、
誰かが守ってくれるわけではありません。
だからこそ、
自分で確認することが、
自分を守る一番シンプルな方法だと思っています。
そもそも、海外生活では
気づかないうちにお金が消えていくポイントが
いくつもあります。
私が実際に経験した
「思いがけずお金が消えた瞬間」については、
こちらの記事でまとめています。
▶︎ 海外生活でお金が消える理由TOP5|4年住んで気づいたリアルな落とし穴
まとめ|「知らない」だけで損しないために
海外では、
給与のミスや未払いは
珍しいことではありません。
それは、
怖がるべきことではなく、
前提として知っておくべきこと。
給与明細は、
会社を疑うためのものではなく、
自分の生活を守るためのツールです。
毎回完璧に見る必要はありません。
でも、
「最初」と「違和感を感じたとき」だけは、
一度立ち止まって確認してみてください。
それだけで、
守れるお金と安心感は
確実に増えるはずです。


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